したくなくてもしなくてはならない残業。
20時を過ぎる帰宅の時は、駅に直結したスーパーにだって寄りたくない。
お惣菜を買って帰ったら楽だとは思うけど、人込みと並ぶレジ、重くなる荷物。
こういうものはなるべく避けて体力を温存したい。
そんな時の夕食についての記事です。
もくじ
余裕のない日は決して無理をしない
『一汁一菜でよいという提案』を取り入れる
「一汁一菜が基本であると考えれば何も難しいことはありません。
一汁一菜は、現代に生きる私たちにも応用できる、最適な食事です」
料理研究家の土井善晴さんは著書『一汁一菜でよいという提案』の中でこう説いています。
アラフィフ世代と10代の娘たち。
健康と美容のためには、なるべく買ってきたお惣菜でなく、簡単でも添加物の少ない家で作った食事にしたい。
そういう時に、「一汁一菜が基本」とするのはとても心が楽になります。
汁ものの中に、肉や魚など入れれば、たんぱく質もしっかりとれる。
けっこう、おなかも満足するんですよね。
肉や魚の種類をかえることで、味にもバリエーションができ、飽きることなく食べれます。
それに、やっぱりあとは寝るだけの夜は、少し軽めに済ませたいですしね。
YouTubeから、土井先生のお味噌汁動画をどうぞ。すっと肩の力が抜けるようですよ。
不揃いのおむすびもとても美味しそうですよね。
特別感を感じさせないところがまたいいですよね。
食事のすべてを自分の仕事だと思わない。
土井先生は、「料理はおいしくなくてもいい」という言葉でも知られています。
「味付けのすべてを料理を作るお母さんに責任にする必要はない。
味が足りなければ、自分でしょうゆをかけたり、塩をかけたりすればいい。」
これは、料理を作る側の自分に言い聞かせたい言葉です。
残業が続いて、家族にちゃんとしたものを食べさせられていないのでは?と思うことがあります。
そんな時に、最低限の食事を準備したうえで、
「自分で味を足してね」
「量が足りなかったら、冷蔵庫から何か出してきてね」
そう言えるおおらかさを持つことが出来たら、気持ち的にとても楽になります。
味や量が足りなかったら自分で足す
そこに罪悪感を持ってしまうのは、実は食事を作る側の私だけだったりするんですよね。
疲れた時こそ、家族への想いが空回りしないようにおおらかさを持ちたいものです。
平日の夕飯のために準備しておくもの
「一汁一菜」をするにしても、冷蔵庫の中が空っぽではどうにもなりません。
平日の夕飯づくりを乗り切るための準備をしましょう。
食材をそれなりに準備しておくこと
一週間の献立を決めて買い物をする。
これってとってもハードル高くないですか?
買い物をする前に、書き出す作業や決める作業があると、そもそも着手できません。
食事って、作るのも食べるのも「そのときの気分」ってものがありますしね。
私は、一週間分の献立を決めることはせずに、大雑把に必要になりそうなものや、自分が使いやすい食材を買っておきます。
作りたいと思ったもの、誰かが食べたいと言ったものを、帰宅したらすぐに作ることができる。
そのための食材の準備です。
ここで注意しなければいけないのが、調理しやすい食材を選ぶということです。
「安くなっていた」
「そろそろこういうものも食べておかなきゃ」
このような理由で、イワシ、アジ、サバなど、青魚の切り身などを買うのはダメです。
買って帰っていいのは、買い物から帰ったらすぐに下ごしらえやまとめ作りができるときだけです。
週末の買い出しは、その時はやる気に満ち溢れてますが、帰宅するとどっと疲れたりするので要注意です。
下ごしらえ
やるとやらないでは大違いなのが下ごしらえです。
最低限、これです。
葉物野菜を洗ってポリ袋に入れ、袋の口をしばっておく。
え?それだけ?
そういう声が聞こえてきそうですが、これだけでも十分です。
野菜がシナシナにならずにすみます。
こうしておくだけで葉物野菜はパリッとしています。
シナシナの野菜を使うのと、みずみずしい野菜をつかうのでは、帰宅後の精神的な作用が全く違います。
パワーをもらえるような気がするし、元気になる一皿を作れそうな気になります。
ぜひ試してみてくださいね。
さらに余裕があるときは、みそ汁セット、スープセットを作っておくといいですよ。
みそ汁の具材となる、野菜や油揚げなどを切って一つのジップロックに入れて冷凍しておくのです。
帰ってきて、それをそのまま鍋に放り込んで水を加え、味付けすればいいだけです。
無理なく一汁一菜メニューの出来上がりです。
ついでにキャベツをゆでて冷蔵庫にいれておけば、スープのかさ増しにも使えるし、そのまま温野菜としても食べられます。
キャベツと合わせてニンジンや小松菜などを一緒にゆでておいてもいいですね。
ジップロックは、袋状のものよりコンテナ派です。
袋のものって洗って乾燥させるのがなんとも手間に思えてしまうからです(笑)
たまにはおやつのような夕食を楽しんでみる
夫が飲み会などでいないときなど、リクエストが一番多いのが「ドーナツ」です。
ヨーグルトの入ったふんわりとしたドーナツ。
それと、野菜たっぷりの具だくさんスープです。
スプーンで生地を落とし、どんどん揚げていくと、一口サイズのドーナツができあがります。
揚げるはしからなくなっていくのですが、おしゃべりも弾み、楽しい夕食となります。
おやつのようなメニューだけど、意外と夜の体にもすんなりなじみます。
砂糖は控えめにしますが、気持ちも心も満足し、デザートも不要です。
私は少しワインを出してきたりして、くつろぎます。
残業で疲れてるんだけど、気分転換になるような夕食。
なかなかいいですよね。
まとめ
残業が続くと、「家の事がちゃんとできてないな」っと罪悪感が芽生えてしまいますよね。
「余裕のない日は決して無理をしない。一汁一菜の他に、何もしないことを原則にして、気持ちに余裕があれば、自分が食べたいもの、家族に食べさせたいものを作ればいいのです。」
「一汁一菜でよいという提案」の著者である土井善晴さんはこのようにも述べています。
働くお母さんでなくとも身に染みる言葉ですよね。
家庭料理ってこんなものでいいよね、と大らかにとらえることはとても大切です。
足りないものがあれば自分で足す
残業で満足な食事は作れなくとも、家族の中にそういう気持ちが芽生えたら、それも素敵なことだなと思うのです。