『君の名は。』『天気の子』に続く、新海誠監督の『すずめの戸締まり』が、金曜ロードショーで地上波初放映されますね。
話題になった作品なので楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
ただ、この作品について、映像の美しさと音楽のすばらしさを称賛する声と同じように、「面白くない」「意味不明」「つまらない」といった声が上がっているのも確かです。
そこで、この記事では、すずめの戸締まりがなぜ意味不明といわれるのか、面白くないとかつまらないと言われる原因を考察していきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです。
もくじ
すずめの戸締まり意味不明なのはなぜ?
まず、映画「すずめの戸締まり」が面白くないといった理由をSNSの声を中心に集めてみました。
すずめの戸締りが面白くない理由
- ストーリーがわかりにくくモヤモヤする
- 登場人物の背景がわからない
- すずめが草太を助けようとする理由がわからない
- ダイジンがかわいそう
- 災害の話が重い
ここにあげられた理由を見ると、「面白くない」「つまらない」「意味不明」と思ってしまうのも当然だという気がしますよね。
映画を見た後って、「感動した!」「主人公の気持ちがわかる!」「泣けた!」など、自分の感想をすっきりと簡潔な言葉で表したいってあります。
「よくわからない」「共感できない」「モヤモヤする」って感想が先に来ちゃうと、やはりその映画は「面白くない」ってことになりがち。
どんなところが「面白くない」という感想につながるのか、順番に見ていきましょう!
ストーリーがわかりにくくモヤモヤする
映画「すずめの戸締り」が面白くないと言われる理由の1つめに「ストーリーがわかりにくくモヤモヤする」という点があります。
すずめの戸締りの、「後ろ戸」「常世」「要石」「閉じ師」という概念ってちょっとわかりにくいですよね。
また、この映画はすずめの旅を基軸に物語が展開していきます。
1つのエピソードを消化しきれてないのに次のエピソードに進んでしまったら、ちょっと消化不良というか不完全燃焼さと残りますね。
もう少し詳しい説明があるといいですよね。
おまけに、新海誠監督の監督の映画は映像のクオリティと音楽の世界観が素晴らしいのです。
映像と音楽に引き込まれている間に、話が進んでいて映画が終わってしまっていたって方もいるようです。
映像と音楽のすばらしさに見合うように、一つ一つのエピソードを深掘りしてほしいですね。
登場人物の背景がわからない
登場人物の背景がしっかり描かれていないと、話に深みを感じることができないという面がありますよね。
特に、すずめ、草太、環さんについてはもっと背景がわかるような描写が欲しいですよね。
たとえば、
- すずめの父親はどうしたの?
- 草太の両親はいないのか?祖父との関係は?
- 環さんはなぜ宮崎にいるのか?
- 独身の環さんがなぜすずめを引き取ることになったのか?
このあたりに詳しい説明があれば、もう少しそれぞれの登場人物に感情移入できそうですよね。
登場人物の輪郭がはっきりしないので、ストーリーに入り込めないまま物語が進んでいってしまうという悪循環が起こるのかもしれません。
すずめが草太を助けようとする理由がわからない
すずめが、ほぼ通りすがりの草太にあそこまで入れ込む理由がわからないという声も多数ありました。
たしかに、草太は長髪のイケメンです。
そして、閉じ師という役割も、孤独な雰囲気も、心惹かれることでしょう。
そして声がいい。
ただの恋と言ってしまってもいいのかもしれません。
でも、だからといって、通りすがりの高校生が、家を飛び出してまでも助けようとするのでしょうか?
ここも、登場人物の背景がしっかりと説明されていないというところに行きつくのかもしれませんね。
(実は、映画の最後のシーンにすずめが草太にピンとくる理由が隠されてはいるのです・・・)
すずめに関しては、その行動に共感ができないという意見も多くありました。
たとえば、
- 学校に向かわずに草太についていってしまう
- 環さんには距離をおいているのに、赤の他人には距離感が近すぎる
- ダイジンに対する裏切りが信じられない
- 情緒の起伏が激しすぎる
などです。
一般的な高校生や、ヒロインのイメージから逸脱している感が受け入れられないのかもしれませんね。
ネコのダイジンがかわいそう
「ダイジンがかわいそう」
この声が一番多く上がっていましたよね。
せっかく要石の役割から解放されたネコのダイジンが、再び要石の役割に戻る。
しかも、それは自分が望んだことではなく、大好きなすずめのために。
そのような自己犠牲の心には目頭が熱くなりますよね。
そして、この時のすずめが躊躇なくダイジンを要石にしてしまうところが全く共感できないという声が最も多かったです。
このダイジンというキャラクター、可愛くてとらえどころがなくて、最後に健気。
ネコの形をしているのが、また心を揺さぶられるんですよね。
一方で、ダイジンって敵か味方かわからないところがありましたよね。
ダイジンって何がしたかったんだろう?という疑問もわきましたよね。
ダイジンの目的については、こちらの記事で詳しく書いているので参考にしてみてくださいね。
>>ダイジンって何がしたかったの?ダイジンの目的についての記事を読む
ダイジンがすずめの旅にどのように絡んでいるのかがわかりますよ!
東日本大震災が題材になっているのがキツイ
「すずめの戸締り」は、作中でも緊急地震速報が鳴ったり地震の描写があったりと、東日本大震災を想起されるシーンがあります。
風化しつつある意識や震災を知らない世代へのメッセージという側面もあるようです
また、「生きていればいいこともあるよ」というメッセージもあるそうですが、被災された方が同じように思うかというと、それはちょっと違うかもしれないですよね。
時間の感覚も人それぞれでしょうし、かなりデリケートな問題ですね。
いつもの「行ってきます」を「お帰りなさい」と迎えることができなかったというのは、とてもつらいことです。
「つまらない」「面白くない」とは違いますが、この映画を避けるという点はあるかと思います。
東日本大震災に限らず、日本では各地で地震が起きています。
2024年1月1日も、能登半島地震で多くの方が被災されました。
今後の首都直下型地震や南海トラフ地震の可能性もどんどん高まっています。
地震や災害が起きるかもしれないという意識を再び持ついいきっかけになる映画ではないでしょうか?
すずめの戸締まりが面白くないとかつまらないと言われる原因を考察!
すずめの戸締りは面白くないという評判があるのも確かです。
では、どういうところが意味不明とかつまらないと言われるのでしょうか?
その辺りを考察してみたいと思います。
すずめの戸締まりが面白くないとかつまらない原因を考察!
結局は、初見ではわかりづらい映画ということなのだと思います。
自分が「面白くない」と思ったところを、何度も映画を見ることで考え、回収していくと、ひざを打つような面白さを感じることができると思います。
何の予備知識もなくはじめてこの作品を見た時には、確かに「ちょっとよくわからない。なんなんだろうこの映画は?」と思いました。
だけど、この作品の公式サイトの画像、キャッチコピー、新海監督のインタビューの情報を得て、もう一度考えてみると、自分の中にこれまではなかった新しい視点が加わり、「面白くない」という感想は消えていきました。
「行ってきます。」の絵は、これから常世に入っていく二人、「おかえりなさい。」の絵は、常世で幼いすずめと一緒の二人。
この絵をみると、なぜすずめが草太に惹かれたのかもなんとなく分かってきますよね。
伏線を回収することを「風呂敷を広げて風呂敷を畳む」というそうですが、どんな風に風呂敷が畳まれているのかとか、風呂敷畳まれていない部分はどこなのかをさがしていくと本当にこの映画は面白いなと思いますよ!
すずめの戸締まりの実際の感想は面白いが多い!
実際には、すずめの戸締りの評判は、「面白くない」「意味不明」「つまらない」というものばかりではありませんでした。
すずめの戸締りの好意的な感想をご紹介します。
色々な感想があって面白いですよね。
すずめの戸締まり意味不明なのはなぜ?面白くないとかつまらないと言われる原因を考察!まとめ
新海誠監督の「すずめの戸締まり」、「面白くない」「意味不明」「つまらない」という声もSNSでは上がっていました。
下記の項目がその理由としてあげられていました。
- 話がむずかしい
- 登場人物の背景がわからない
- 主人公のすずめに共感できない
- ネコのダイジンがかわいそう
- 東日本大震災が題材なのがキツイ
実際には、「面白くない」「意味不明」「つまらない」という評判ばかりではなく、何度も映画をみて伏線を回収した方の考察や、毎日を大切にしたいという感想もたくさん見られました。
映画って一度見ただけでは理解できないものも多いですよね。
初見の時に「わからないな。どういうこと?」と思ったところを念頭において、また映画をみるともっとその映画を楽しむことができると思います。
幸い、すずめの戸締りは金曜ロードショーで地上波初放映されます。
すずめの戸締りは面白くない理由や意味不明とかつまらないと言われる原因を考察しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでくださってありがとうございました。